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マンホーラーの城巡り備忘録

【現地説明会・日本100名城】岐阜城がある金華山中腹で新たに石垣が発見!

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【現地説明会・日本100名城】岐阜城がある金華山中腹で新たに石垣が発見!

 日本100名城で、織田信長の居城として著名な岐阜城。2018年5月、その岐阜城が築かれている金華山の中腹で新たな石垣が発見されました。織田秀信(信長の孫)の居館があったという江戸期の文書を裏付ける証拠になるかも知れず、また従来の定説であった山頂の城と山麓にあった居館との二元構造とされた岐阜城の姿が、大きく見直されることになるかもしれない今回の発掘現地説明会には多くの人が訪れていました(見学は予約申込制)。※注意通常は立入禁止区域です!

gifujou-tyuufuku-ishigaki『岐阜城遠景』

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中腹にある曲輪と石垣

 現地説明会当日、多くの参加者が現地へと登城しました。標高140〜160mの位置に築かれていた今回の調査場所は、普段は森林管理署の管轄で一般人立入禁止のため、事前に「現地の写真等は可能だが、ルートについてはSNS等には絶対に上げないでください」との注意があり、このブログでもルートについては載せません。現地へは岩場や急斜面もあり、観光目的の一般開放は安全上の理由から難しそうでした。

 残念であったのは、現地へ向かう途中で不法に侵入していた城好事家に遭遇してしまったこと。係員の方が注意をしていましたが、このようなことがあると見学自体を中止せざるえないと強い口調でした。当然ですね。たしかに城好きとしては新発見の石垣は気になるでしょうし、山城に慣れている人であれば、今回の場所を情報を手掛かりに当たりを付けて来ることは比較的容易です。しかし、だからといってマナー違反、規則違反をしても良いという理由にはならないのです。自戒を込めて、城巡りのマナーについては気を付けていきたいと思います。

 

 麓から30分ほど登ると現地へと到着します。石垣が発見された曲輪を中心に四つの平坦地に帯曲輪も一箇所あります。主要曲輪の奥には見晴らしの良い監視所のような場所もあり、そのまま山城の主郭へと道は続いています。

gifu-tyuufuku-ishigaki『現地説明会資料より』

gifujou-tyuufuku-ishigaki『尾根上に曲輪が連なっている』

 虎口らしき遺構(4の曲輪)もありましたが、土塁や竪堀等の防御遺構はなく、曲輪自体は斎藤道三あるいはそれ以前に築かれたものであろうとの説明でした。実際、平坦地は広くはなく、古文書にある織田秀信としては、「美濃の太守、中納言秀信の居館としては狭いな・・・」というのが率直な感想です。ただ、金華山は山上の主郭もそうですが、広い平坦地がまったくないので、岐阜城全体としてみれば妥当な広さなのかも知れませんが・・・・

gifujou-tyuufuku-ishigaki gifujou-tyuufuku-ishigaki『虎口?』

 今回発見された石垣は、二段になっている場所もありますが、かなり巨大な石材を用いています。金華山で採れる石はすべてチャート石ですが、花崗岩に比べて柔らかいチャートは全て現地調達していると思われます。

 金華山では、石切場はまったく見受けられませんので、「そのあたりにある適当な巨石から切り抜いたチャート石を積んでいます!」というような感じで、加工性はあまり見られません。

gifujou-tyuufuku-ishigaki gifujou-tyuufuku-ishigaki『自然の巨石も利用し、周辺に石垣を組んでいる箇所もある』

gifujou-tyuufuku-ishigaki gifujou-tyuufuku-ishigaki gifujou-tyuufuku-ishigaki『中心の曲輪に残る巨大石垣』

gifujou-tyuufuku-ishigaki gifujou-tyuufuku-ishigaki『二段になっている箇所もある』

 山上と城下町を結ぶ直線上に位置しているこの曲輪の石垣は、全て城下方向に並ぶように築かれています。「見せる城」の役割が大きかったのではという説明もありました。たしかに、山城の主郭ほど高い位置ではないこの場所の石垣は、当時の民衆にとってはインパクトが強かったでしょうね。

gifujou-tyuufuku-ishigaki『岐阜城の主郭と城下を結ぶ直線上に位置している』

gifujou-tyuufuku-ishigaki『眼下には城下を見下ろせる絶好のロケーション』

おわりに

 近年、発掘調査が続く山麓の信長居館。今回の発見は、その調査に加えて「信長以後」の岐阜城の姿を示す貴重な発見ではなかったでしょうか。一般への見学許可はしばらく難しそうではありますが、秋にもまた見学会を開催する予定とのことでしたので、興味ある方は情報をチェックしておいてみてはどうでしょうか。調査の続報が楽しみです。

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城好きのマンホーラー。日本各地(時には海外へも)の城跡やマンホールを訪ねて旅をしています。100名城スタンプは2冊目に挑戦中。最近は離島の城跡や、琉球王朝関連史跡にはまっています。

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