大阪城と言えば、日本屈指の近世城郭として城好きだけではなく、世間一般でも人気の高い城です。現在、大坂城公園として残っている城跡は、豊臣秀吉が築いたものではないというのは歴史愛好家の間ではよく知られた話です。
しかしながら、城や歴史にさほど興味がない人にとっては、現在の大阪城が、「大坂夏の陣」にて豊臣氏が滅亡した後に、豊臣期大阪城を破却・埋め立てを行い、その上に新たに築城されたということを知らないと思います。
『現在の大坂城は江戸幕府によって再建されたもの』
豊臣大坂城の石垣を見る
この豊臣期の大坂城は消滅したわけではなく、現在も大阪城公園や周辺地域の地下に一部残っており、何カ所かは発掘保存されています。ドーンセンターに残っている石垣もその一つですが、残念ながら多くの遺構は一般に見学することができません。
その貴重な豊臣期大阪城の石垣を「見たい見たい!」と私たち城仲間数名で、いつもお世話になっている倭城研究家のK氏にお願いして、大阪城学芸員さん案内のもと、ついにその幻の石垣を見ることができました。(この記事は2009年8月の出来事です)
『模擬天守前にあるこの地下7mに豊臣大坂城石垣は眠っている』
せっかくの機会なので、城仲間に声をかけたところ、関東から九州までの総勢28名が大阪の地に集結。さすが、城好きはフットワークが軽い(^_^;) そして皆が見守る中、いよいよ封印している石垣の扉が開きます。
『謎の石垣って(笑)』
『封印は解かれた!』
『開錠!』
開封された保存場所は、垂直に7mの地下へと降りていかなければなりません。全員ヘルメットを着用して、2名ずつ降りていくのですが、これがまた怖いのです・・・・・
『この先に幻の豊臣大坂城の石垣があります』
『地上から7m地下を覗く』
『いよいよ地下へ!』
『7mの地下へ到達!』
そして、ビビりながら降り立ったその先にあったものは・・・・・・!? 長くなったので後編に続きます。